雲間
梅雨前線の中、行く先は悪天候と知っていながら東京を出た。
うちのスタッフ達にはそれぞれ撮影以外の目的があるので天候は二の次でよいものの
自分にはそれがなく、予報が大きく外れることを願ったが叶わなかった。
だが、叶わなくてよかった。
暗雲の流れが絵画のようで、晴天よりも見応えのある裏富士が聳えていた。
この地の先達で毎回恵みの道案内をくれるS氏やそのご友人曰く、
このダイナミックな雲行きは「普段の善行のおかげ」とのことだが、
善行が少なめの自分が加わっていると陰りが増してしまうのではと細かいことが気になる。
大雑把には済ませられない性分で、気がかりは無意味と思いつつも考えてしまう。
いや、とにかく今日は陰りが加わった方がよかったのだ。
山行きには、たまに悪天候を狙うことをお勧めしたい。
by amcmc
| 2010-06-20 16:13
| 八雲いつか