Visiting the grave
(思ったこと書き留め)
山の上の墓にきて亡き母と話そうと思ったのだけれど、親戚みんなで墓参りへくると静かに考えられなくて、また半日後にひとりで再訪。杉の林立の中、なぜか鳥の声も虫の音もない。親戚たちを助けること少なくて勝手に生きて来てしまったわりには、自分の幸せについてはもう何年も前から諦めのような気持ちだったのが、育ててくれたことをふり返るとこのままでは申し訳ないと急に思う。でもそれよりもやっぱり無惨に利用され殺されるどうぶつたちを少しでも助けること、できるだけそのために生きようと思い直し。
山の途中で老女に呼び止められ「重蔵(祖父の名)のところの者か?」と聞かれる。見た目で分かるのだという。なぜか少し嬉しい。
帰りの飛行機まであと2時間、空港へ急ぐ道の田畑の景色が車窓に飛び去るのを見ながら、自分はこんなところの出身だったと思い出す。いや実際は、この景色を出身とするのは自分ではなく母なのだけれど、亡き今は自分のことのように感じられる。
長く空けていた秋田に、無理してでも帰ってくるべきだった。
by amcmc
| 2015-09-22 05:35
| 八雲いつか